TOP校・条件(基準) (約200校 四分位法データ2019-22より)

難関大進学率%データや、四分位法関連のデータから

TOP高校の基準の試み(公立の枠を外し、公私合わせた進学校基準を定める)

この投稿での結論

各条件(基準)に対する達成倍率を平均する。

難関大学進学力%人数の条件のみ3倍扱いする

地域補正は、その条件に0.5p加えた数値として扱う

「Top校」の基準値を、総合倍率倍率平均1.00倍とする。

 

 

■否定された仮説 公立TOP高校の条件は数値化できる

  • 下記投稿で、各条件を合成した結果の、適正な数字化ができなかった。
  • どのように合成・統合し、適正な総合的な数値を算出できるのか?

 

kaimetu.hatenablog.com

 

 

 

  • データを増やして、各条件で検証してみる
  • 「率」上位75層の基準を検証する。
  • 「率」中央値50層
  • 「率」上位25層
  • 「率」難関大学進学力% ←本投稿
  • 「数」難関大学進学力%人数 ←本投稿
  • 「状況」県内順位 Top校は県内に何校?(100万人に1校?) ←本投稿
  • 「状況」地域補正 大学立地の偏在の影響を補正できるか? ←本投稿
  • 「統合」各条件(基準)をどのように統合し総合的に数値するか? ←本投稿
  • データは後日、別に投稿予定

 

 

■各条件(基準)の採用・不採用

採用? 項目 備考
〇採用

「率」

上位75層の基準  

検討済み
〇採用

「率」

中央値50層

検討済み
〇採用

「率」

上位25層

本投稿で検討

8.0p(五帝相当)は暫定的に採用する。

漠然としたイメージを根拠にして、問題を感じていない。

〇採用

「率」

難関大学進学力%

本投稿で検討

私が活用可能な指標の中で最も総合的な条件なので採用とする。

〇〇〇

採用

「数」

難関大学進学力%人数

本投稿で検討

他の「条件」比率で3倍扱い

▲不採用 「状況」県内順位 

本投稿で検討

公私共通「Top進学校」の「条件」には、県内の順位は問題ではない。

同一県内にTop級の進学校高校が複数存在することはあり得る。

公立Top校の基準の場合は、難関私立の存在は影響する。

〇採用

「状況」

地域補正

 

本投稿で検討

大学立地の偏在の影響を補正できるか?

  総合評価

本投稿で検討

各条件の基準値の倍率を平均する。

ただし、「難関進学力%人数」の倍率は3倍

 

■「数」難関大学進学力%人数(採用 この条件のみ3倍する。)
  • 難進%人数72人を基準とする(次回2020-23より 難進%人数64人を基準とする。)
  • 唯一の「数」条件である。
  • 進学実績の「率」は分母が小さいほど有利である。
  • 定員が小さい高校は極めて有利となる。
  • この有利不利を補正することが必要。
  • 掲載高校の平均卒業生数は約302人(約100~約1000人)
  • しかし、定員そのものを「条件」とすることは、進学実態比較にはそぐわない。
  • 高学力生徒数が重要な数値となる。
  • 高学力生徒数を示す「難関大学進学力%人数」を採用する。
  • 難関大学進学力%人数」=「難進力%」×「卒業人数」
  • 本来、この「条件」のみでTop校判定を行ってもよいが…
  • 「率」も重要性があるため、他の「率の条件」も採用する。

 

  • 他の「条件」は、いずれも「率」の影響が極めて強い「条件」である。
  • 「率の条件」が5条件、「数の条件」が1条件である。
  • 「率:数」のバランスをとるため、「数の条件」を3倍扱いとする。

 

  • 高校定員の標準は320人?(40人×8組)
  • 超大規模校? 420人超    ←(各校若干定員overがある) 40×10クラス超   
  • 大規模高校? 330人~420人 ←(各校若干定員overがある) 40人×(8~10クラス)
  • 中規模高校? 250人~330人 ←(各校若干定員overがある) 40人×(6~8クラス)
  • 小規模高校? 140人~250人 ←(各校若干定員overがある) 40人×(4~6クラス)
  • 超小規模校? 140人未満   ←(各校若干欠員がある) 40人×4クラス未満

 

 

 

■「状況」県内順位(不採用)
  • 「条件」として採用しない。
  • 公立Top校の「条件」には、同一県内の難関国公私立中高一貫校の存在は大きな影響を与える。
  • しかし、公立限定ではない「Top校」に関する「条件」とては、県内の順位は補正条件として必要ではない(公立限定なら、難関私立の存在は影響する。)
  • 同一県内にTop級の進学校高校が複数存在することはあり得る。(それが、私立だけのこともあり得る)
  • この一連のテーマの趣旨は、「各都道府県のNo1進学校を探る」ではない
  • この一連のテーマの趣旨は、「Top進学校」である
  • 本ブログのテーマ「神奈川公立高校の進学実態が壊滅しているのか?」を検証するためには、神奈川公立高校の進学校の実態把握が必要不可欠。
  • 公立高校に、満足できる「Top校」が存在するかどうかが重要。
  • それが県内No1である必要はない。

 

■「状況」地域補正(採用  補正条件に関しては、+0.5pとする)
条件 地域補正の対象 地元の都道府県とは?
上位25層(8.0p) 五帝の地元以外

北海道・宮城・愛知・岐阜・三重・大阪・京都・兵庫・奈良・福岡

(次回の2020-2023より滋賀も加える)

中央値50層(6.0p)

筑千横茶神広と

上基理の地元以外

茨城・千葉・東京・神奈川・埼玉・兵庫・大阪・京都

 (次回の2020-2023より奈良・滋賀も加える)

  • 大学立地の偏在は大きい。特に、五帝・筑千横茶神広・上基理の偏在の影響は極めて大きい。この大学の地元であるかどうかで補正を行う。
  • 補正は、非地元の道県は、総合評価で、その「条件」を1.5倍換算とする。
  • 例 一都三県の上位25層8.0
  • 地元とは 公共交通機関が発達している関東・関西は、大学の主な所在地とその隣県とする。
  • 地元とは 関東・関西以外の地域は、大学の主な所在地の都道府県のみとする。

 

■総合評価

1倍を超えた高校を極めてレベルの高い「Top校」とする。

 

 

例 四分位法と難関大学進学力%による判定

全国 校名 最上
10層
上位
25層
中央
50層
上位
75層
難進
力%
難進
力人
総合★
倍率△
クリ
ア数
備考
順番 条件の
基準値
9.0p
(倍)
8.0p
(倍)
6.0p
(倍)
4.0p
(倍)
20%
(倍)
72人
(倍)
1.00倍 8条件 県順
t1 ○開成 〇1.05 〇1.31* 〇1.67 〇1.88 〇3.1 ◎3.44  ★2.42倍 8個All 東京1位
t15 ○麻布 〇1.05 〇1.3* 〇1.28 ・0.88 〇2 ◎1.69  ★1.449倍 7個 東京3位
t16 ○栄光 〇1.05 〇1.31* 〇1.47 〇1.68 〇2.45 ◎1.21  ★1.448倍 8個All 神奈川4位
t17 日比谷 〇1.05 〇1.28* 〇1.2 〇1.55 〇1.76 ◎1.56  ★1.438倍 8個All 東京5位
t29 翠嵐高 〇1.05 〇1.14* 〇1.12 〇1.23 〇1.31 ◎1.28  ★1.21倍 8個All 神奈川3位
t47 湘南高 〇1.01 〇1.08* 〇1.12 〇1.13 〇1.06 ◎1.06  ★1.07倍 8個All 神奈川7位
t55 船橋 ・0.99 〇1.03* 〇1 〇1.1 ・0.94 :0.93  △0.98倍 3個 千葉4位
t56 泉ヶ丘 〇1.01 〇1.05* ▲0.78* ・0.93 ・0.92 ◎1.01  △0.97倍 5個 石川1位
t59 ○武蔵 〇1.05 〇1.2* 〇1.15 ▲0.65 〇1.42 ・0.68  △0.94倍 4個 東京27位
t60 札幌北 〇1.01 〇1 〇1.33* 〇1 ▲0.87 ・0.76  △0.94倍 4個 北海2位
t62 神戸高 ・0.99 ・0.96 ・0.83 ・0.9 ・0.92 :0.9  △0.91倍 0個 兵庫3位
t65 土浦一 〇1.03 〇1.03* ・0.92 ・0.83 ・0.94 :0.82  △0.9倍 2個 茨城1位
t67 宇都男 〇1.04 〇1.09* 〇1.02* ・0.78 ・0.97 ・0.75  △0.9倍 3個 栃木1位
t69 大宮共 ・0.99 ・0.98* ・0.88 ・0.85 ▲0.79 :0.82  △0.87倍 0個 埼玉3位
t70 戸山高 〇1 ・0.99* ・0.93 ・0.83 ▲0.85 ・0.78  △0.87倍 1個 東京18位
t74 ○サレ 〇1.01 〇1.04* 〇1.1 ・0.95 ・0.99 ▲0.49  △0.82倍 3個 神奈川17位
t141 緑ヶ丘 ▲0.78 ▲0.85* ▲0.55 ▲0.53 ▲0.38 ▲0.29  △0.49倍 0個 神奈川26位

県順は、難関大進学力%人数の多い順

 

最上位10層(▲0.78)意味 「▲」は条件の基準値1.00倍未満である、0.78倍であることを示す

 

上位25層(〇1)意味 「〇」は条件の基準値1.00倍以上であり、1.00倍であることを示す

 

上位25層(〇1.03*)意味 「*」は地域補正あり(五帝地域補正)

地域補正+0.5pがあり、1.0倍をクリアを意味する

   1.00倍<1.03*0.96倍+0.07倍=(7.7p+0.5p)÷8.0P

 

 

上位50層(▲0.78*)意味 地域補正(0.5p)があるが、基準値未満あることを意味する

 

上位75層(・0.85)意味 「・」は条件の基準値をクリアせず「準じた数値」であることを示す

 

難進力%(〇1.42 )意味 難進力が20%の1.42倍である。20%×1.42=28.4%

 

難進力人(◎1.01)意味 「◎」は基準値72人以上の1.01倍であることを示す。

難進力人(:0.82)意味 「:」は基準値72人-15人=57人以上の0.82倍であることを示す。

難進力人(・0.75)意味 「・」は基準値72人-30人=42人以上の0.75倍であることを示す。

 

 

総合倍率(★1.21倍)「★」は条件基準値=1.00倍を超えた、Top進学校であることを意味する。

総合倍率(△0.99倍)「△」は条件基準値=1.00倍未満であり、Top進学校ではないことを意味する。

 

 

総合倍率(8個ALL ) 

「8」はクリアした条件の個数を示す(難進力人クリアは、3つクリアとカウント)

「ALL」すべての条件をクリアしたことを示す。

 

 

 

定員が多い高校が有利? 麻布★1.47倍≧栄光★1.46倍?

総合倍率  麻布1.449倍≧栄光1.448倍? 

1項目を除き、すべて栄光が同等以上で上回っている([率]による条件)

難進力人のみ麻布が上回った

難進力は 麻122人>栄87人 で基準値比の倍率は 麻1.69倍>栄1.21倍 の差である

「条件」難進力人は、条件3個分として集計する。

条件難進力人による差 0.48倍×3=1.44倍

これにより、他の条件での劣位を補って、麻布の「総合倍率」≒評価が上回った。

定員 麻布300名(中規模校) 栄光180名(小規模校)

元々「率」条件は定員が少ない高校が有利である。

「率」と「数」の適正なバランスは?

 

 

 

備考(神奈3位)意味:(総合判定には無関係な数値)

同一県内の難進力人(難関大学進学力%人数)が多い順位を示す

意外な高校が上位!?

 1位(152人)●●高?

 2位(122人)聖光

 3位(92人)翠嵐

 4位(88人)栄光

 5位(87人)浅野、

 6位(83人)●●高?

 7位(76人)湘南

 8位(57人)●●高?

 9位(53人)●●高?

 10位(47人)●●高?  
これら「●●高校?」の存在が神奈川進学校の実態に大きな影響を与えている?

そして、これらが「神奈川公立高校が壊滅イメージ形成」の主要因の一つ??

 

 

 

  • Top校の意味:
  • 各県のTop進学校として、満足できる水準がTop進学校である。
  • なお、掲載高校約200校は、ほぼすべてが進学校とみなされている高校である。
  • 本判定は「高いレベルの進学校」か「そうではない進学校」かを示している。