四分位法 上位75%層順(一都三県公立高校中心)2019-22

 

四分位法で比較

上位75層の順

上位75層の数値が、その高校の底力を表す?

定員300人高校で、225番目の生徒が進学する大学

入学ボーダ層の実態が現れる。

「内申美人」が多い高校は、この数値が壊滅的になる?

 

 

■仮説 公立TOP高校は下位75%で壊滅状態を判別できる

  • 公立TOP高校の下位層の進学先が、イメージに与える影響が、「公立TOP高校壊滅!」の重要要素となっている?
  • 「下位層は、非難関大に進学する」「下位層女子は、中堅私立高校に劣る」・・・
  • 根拠を示さない口コミが、「壊滅スレ」にも投稿されていた。
  • 地方出身者の基準では、地元国公立大学進学が大きな指標となる。
  • 上位75層の進学先が4p以上を、公立TOP高校であるか壊滅基準とできないか?
  • 4p近辺に、高校分布における「断層」が存在するだろうか?

 

 

■結論 上位75層が4.0%前後であることは、公立TOP高校の一つの条件として適当

  • 一都三県公立高校の上位75層では、4p付近に「断層」が発見された。
  • 指標の特質や、全国の公立TOP高校との比較から、上位75層が4.0p前後であることは、通常の公立TOP高校の条件の一つになりそうである。

 

  • 都道府県の多くは、地元に難関私大が存在しない。(一都三県・関西のみ地元に難関私大が立地)
  • MARCH+関関同立が少ない他の地方の場合、他国公立かそれ以外進学は決定的な差がある。
  • 公立TOP高校の多くは、生徒の約8割強が国公立+早慶上理に進学している(?)
  • これにより、「公立TOP高校は国公立に大半の生徒が進学する」という漠然としたイメージが形成されているのではないか?

 

  • 一連の四分位法などから公立TOP校の条件候補は、幾つか発見できた。
  • 最上位10層:9p程度以上?
  • 上位25層 :8p程度以上?
  • 中央値50層:5p程度以上?(真ん中の生徒は他国公立より上に進学)
  • 上位75層 :4p程度以上?
  • 上記の許容範囲は-0.5p程度?(その層の半分が条件クリア)
  • 上記4条件の過半数はクリアが必要??

 

四分位法 上位75層の順

一都三県公立進学校の一部 + 地方公立TOP校一部 など

■ 公立TOP高校の壁≒上位75層が4.0p(他国公立に進学可能)
  • 上表から、一旦、公立TOP高校の上位75層は4.0pと設定する。
  • 上表では学芸//大宮間で「断層」が始まる=0.4差
  • 柏陽・川和・厚木などはこの「断層」に位置する高校である。
  • 結果的に学芸や県岐阜//千葉東や緑ヶ丘など間の「断層差」=2.0p差
  • この指標における、他国公立4p//準難関大2pの差と同じである。

 

■ 上位75層が4.0p以上となるために必要な条件(指標の定義関連)
  • 上位75層:進学結果65~85%に位置する生徒の進学先の平均値という定義
  • 他国公立4pが生徒の一割以上で、ここまで累積75%の場合、下位75%は4pを下回る(75~85%が4p未満のため)
  • 4p超の例1 他国公立までが85%であること
  • 4p超の例2 他国公立までが80% かつ65~75%が上理5pであること
  • 4p超の例3 他国公立までが75% かつ65~75%が筑千横神6pであること
  • 4p超の例4 他国公立までが70% かつ65~70%が早慶7pであること
  • 現実的には、例1・例2類似の高校しか存在しない?

 

■ 4pの大学と2pの大学の意味(3pのMARCHは?)
  • GMARCH関関同立に続く私立大学は、準難関大として2.0p、さらにそれに続く大学を0pとして計算している。(特に具体的な大学は集計していない)
  • また試算の便宜上、全ての高校は10%準難関大学(2p)に進学としている。(難関大で90%以上進学する高校は、100%との差分のみ)
  • それ以降は0pの非難関大に進学としている。
  • したがって、関東、関西を除く多くの地方で、他国公立4.0pの次の進学可能大学は準難関大学の2.0pとなる。

※準難関大などへの大学進学数を集計することは困難(エントリ校クラスでも非公開の高校がある)。

 

 

■ 典型的な公立TOP高校とは(中下位層50-75%に関して)
  • 上表で最も典型的なTOP校は、姫路西と膳所
  • 公立TOP校の環境、通学圏内(県内)で最上位の高校である(公私あわせて)
  • 通学圏内に、難関私立大学が立地していない
  • 結果的に、中央値と上位75層間の生徒は、ほとんどが他国公立に進学
  • 熊本は、この両校より学力層が高く中央値6.0pとなり中下位層の分散が広い(ただし上位75層はやはり4.0p付近となる)

 

■ 「断層」=高校進学重点校?
  • 大宮・戸山・青山・柏陽・川和・厚木は、公立TOP高校に続くランクの進学校
  • 上位75層付近ではMARCHなど難関私大への進学が多い。
  • 実際の難易度は、他国公立>MARCH とは限らない
  • しかし「公立TOP高校から早慶以外の私大進学は…」との前提に立てば、上位75層の状態が公立TOP高校の条件を満たさない。

 

 

■ 大宮は700万人埼玉の公立No2 公立TOP高校?
  • 大宮は準公立TOP高校の側面を持っている。
  • 埼玉最上位の県浦和は男子校のため、女子最上位は浦和一女か大宮に進学する。
  • これが、上位75層の3.4pとなって、公立TOP高校の側面として表れている?
  • 最上位層10%が9.4p(東大~京一工)と公立TOP高校として十分(?)
  • しかし、上位25層が7.3p(この層は五帝が3割進学)
  • 上位層10-25間が差2.1pであり、上位層が薄い(他のTOP校は差1.5前後?)
  • 難関国公立への進学者が若干少ない。(=二次試験重視の国公立志望者が)

 

 

■ 日比谷は別格?
  • 日比谷の上位75層は6.3p(この層は3割が早慶進学者)。
  • 翠嵐・浦和・湘南などは、同5p未満(早慶0割 上理●割)

 

 

■ 船橋は公立TOP高校?  600万人千葉の公立No2
  • 上位75層の数値4.4pで、県船橋は公立TOP高校の条件を満たしている。
  • 地元の千葉大6pは一都三県で東大に次いで学部構成が充実しており、千葉県民は国立大学を目標としやすい環境である。
  • 船橋からは千葉大6pへの進学も多い(28% 湘南・翠嵐の6pは約17%)
  • また千葉大志望者は、最終的な学力により、上下の国公立大学進学に志願変更することも想定できる(五帝9% 他国公立8% 湘南・翠嵐もほぼ同じ)。
  • 船橋は、学部構成が豊かな千葉大を無理のない主な目標とした結果、七帝一工や他国公立大学への進学も多い公立進学校
  • 国公立大学を主進学目標とするのは、一都三県では千葉の特徴である(埼玉も?)
  • 千葉(埼玉も?)は東京・神奈川に比べ、国公立志向が強く私大志向が弱い地方の要素を持った県であると言える。

 

  • 船橋は、上位層25層(7.7p)が他の公立TOP高校の水準から劣る(翠嵐8.6p 湘南8.0p)。五帝志向が強いにも関わらず、一工五帝までが、翠嵐や湘南より少ない。
  • 上位層25%(7.7p)→この層は五帝7割進学
  • これは、県千葉中(8.4p)・渋幕(9.8p)・市川(7.4p)の影響?
  • 県千葉中など千葉の中高一貫校は、高校入試枠も多い
  • 千葉県内の高校入試では、県船橋と同等以上の難関進学校が存在している。
  • この競合の影響で、他の公立TOP高校にくらべ、県船橋の上位層は薄くなる?
  • 上位層に関しては、姫路西も類似の条件?
  • 播磨地方という「旧国」の中心地ではあるが、兵庫県という枠組みでは、他に競合する公立TOP高校などが存在する?
  • そのため、同様に公立TOP高校としては上位層が低い数値(7.3p)?
  • 果たして、県立船橋を、公立TOP高校として分類することは適切なのだろうか?
  • 上位層など他の観点で、公立TOP高校として評価する指標は有るのだろうか?