翠嵐東大50人・公立中高一貫校の影響(公立高校) :東大+0.5京大

2021-22翠嵐が2年連続東大50名超となった。

また公立中高一貫校は開校以来、毎年10名前後が東大合格をしている。

 

翠嵐躍進の裏で、湘南をはじめ公立高校は壊滅!!

公立中高一貫校との競合で、公立高校は壊滅!!

 

公立高校の進学実績はどのような影響を受けたのか

指標:「東大+0.5京大」データで検証します。

 

結論 

  • 概ね公立高校への悪影響はなかった
  • 影響による減少データ?が2〜3年間あるが、3年を越えた減少傾向は確認できなかった。
  • 翠嵐と湘南の関係は、翠嵐50人以降2年間なので、あと6年ほどのデータが必要
  • ただし、神奈川県や一都三県全体で指標:東大+0.5京大が増加している時期でもあるので、一都三県シェアでの検証を行う必要がある。

 

より、総合的な指標:「七帝SK率」や「難関大進学力%」で比較したいが、2016以前のデータを持っていないため、指標:東大+0.5京大を用いる

 

 

 

▼前期間より減少幅20%以上

▽前期間より減少幅10%以上

 

 

■東大+0.5京大数 3年間平均2009-22 (1年あたりの人数)

公立中高一貫校
高校名 2009-11 2012-14 2015-17 2018-20 2021-22 備考
相模原中 ※0人 ※0人  7人  7人 ▽6人 県央   2015から中入生卒業
平塚中教 ※0人 ※0人  2人  3人 ▼2人 湘南地区 2015から中入生卒業
市南中 ※0人 ※0人 ※0人  7人 ▼4人 横浜   2018から中入生卒業
川崎中 ※0人 ※0人 ※0人  0人  1人 川崎   2017から中入生卒業
小計 ※0人 ※0人  9人 ▼17人  12人  

地域  横浜:湘南(栄光)・翠嵐・聖光・フェリス・浅野・東京湾の間の横浜市を指す

 

※は前身となった高校の数値

前身校はほぼ0人の高校群だったが、2015から約10名以上

近隣公立高校から移動したのか? それとも私立中高一貫校から移動したのか?

 

 
参考 神奈川近隣高入難関校
校名 2009-11 2012-14 2015-17 2018-20 2021-22 備考
東京学芸  65人  63人  58人 ▼45人 ▼33人 実際の数値
学芸中入  38人  36人  34人 ▼26人 ▼19人 中入定員案分
学芸高入  28人  26人  25人 ▼19人 ▼14人 高入定員案分
桐蔭学園  11人 ▼6人 ▽5人 ▼2人  3人 全員高入とする

 

 

公立TOP校
校名 2009-11 2012-14 2015-17 2018-20 2021-22 備考
翠嵐  12人  19人  27人  26人  54人 横浜
湘南  11人  20人  22人  27人 ▼20人 湘南地区
小計  計23人  計40人  計49人  計53人  計74人 湘南+翠嵐
高入計  計62人  計72人  計78人  計73人  計90人 +学芸高入+桐蔭
中高一貫校の影響 2015-17(相模原中+平塚中) および 2018-21(南中)
  • 開校年度前後の減少は見られない
  • 湘南・翠嵐に進むはずだった高学力生徒が、公立中高一貫校へ流出しているとしても、それを上回る数の高学力生徒が他から入学していることになる。

 

2021-22翠嵐東大50人の影響
  • 2021-22は翠嵐の東大50人(約30人増加)で湘南が減った?
  • 湘南+翠嵐では2021-22も増加傾向
  • 学芸+桐蔭 の4校計推移は、学芸・湘南 → 翠嵐のみでは説明がつかない
  • 2022湘南は東大20人+京大7人と 平年並みの数値(2021卒業の浪人も含む)
  • 湘南は今後、どのようになるのか要注意 (増加傾向は継続し東大30人? 安定期に入り東大20人? 減少傾向となり東大10人?)
  • 2021-22湘南は「異常値」の恐れがあるデータ?
 
2021湘南はコロナの悪影響を最も受けた高校?
  • 「異常値」である可能性はコロナ 
  • 2021(22)はどの高校もコロナの影響が大きい年度
  • しかし高校毎に影響の大小、好影響・悪影響は異なる

高校入試では

  湘南(内申3+試験5+特色1) 内申3/9

  翠嵐(内申2+試験6+特色2) 内申2/10

        面接は両校とも2 全員同点のようなので比較に不要

  • 湘南が内申重視。つまり学校の授業を活用する生徒が多い(学校授業に依存?)
  • 3月から7月までは休校などが続き、秋以降も授業が通年通りではなかった
  • 両校比較で、コロナの悪影響をより多く受けたのが湘南
  • さらに、湘南は秋の体育祭などを平年に準じて実施していたようだ
  • 例年の「間に合わない」「4年生高校」の湘南の負の側面が数倍に増幅された
  • 受験に関して日本で最もコロナの悪影響を受けた高校の一つが湘南だった?

 

進学重点校
高校名 2009-11 2012-14 2015-17 2018-20 2021-22 備考
厚木  3人  4人 ▼2人  5人  4人 県央   2015相模原中の影響?
YSF  -  4人 ▽4人 ▽3人 ▼2人 横浜北部 2023より中入生卒業
川和  1人  1人  3人 ▼2人  3人 横浜北部 2018南中の影響?
柏陽  6人  5人  6人 ▼4人  5人 横浜   2018南中の影響?
小計 ※10人  14人  14人 13人  15人  

※市南中や柏陽は、定義「横浜」地域に位置している

YSFの初めての卒業生は2012

中高一貫校の影響 2015-17(相模原中+平塚中) および 2018-21(南中)
  • 2015-17厚木▼は相模原中開校の影響か?
  • 2018-20柏陽▼(川和)は南中開校の影響か?(2018柏陽は東大0人 京大1人)
  • 仮に影響だとしても、その後、平年並みに回復した。
  • この期間の増減傾向は、増加、減少どちらでもなく変化なし?
  • これは、TOP校からの増加の雁行現象と増、公立中高一貫校の影響による減少が相殺さら変化なしになっている?
  • 増減の変化は、いずれも誤差の範疇?
  • いずれの年度も、東大+0.5京大が単年度、単独校で云々するほどの数ではない?

 

2021-22翠嵐東大50人の影響
  • データ上、翠嵐東大50名の影響を受けていない。

 

 

エントリー校

高校名 2009-11 2012-14 2015-17 2018-20 2021-22 備考
横須賀  2人 ▼1人  1人  1人 ▼1人 三浦半島
多摩  1人  1人  2人 ▼1人  2人 川崎市北部
神奈総  1人 ▼0人  0人  2人 ▼1人 横浜北部
横国  0人  0人  0人 ▼0人  0人 横浜
平沼  0人 ▼0人  0人  0人  0人 横浜
緑ヶ丘  2人 ▼1人 ▼0人  1人  1人 横浜
金沢  0人 ▼0人  0人  0人 ▼0人 横浜
光陵  1人 ▼0人  1人 ▼0人  1人 横浜
桜丘  0人  0人  0人 ▼0人  0人 横浜
鎌倉  0人 ▼0人  0人 ▼0人  1人 湘南地区
茅北陵  0人  0人  0人  0人 ▼0人 湘南地区
平江南  3人 ▼1人  2人 ▼1人  1人 湘南地区
小田原  2人 ▼1人 ▽1人 ▼1人 ▼1人 湘南地区
希望丘  1人 ▼1人  1人  1人 ▼0人 横浜内陸?
県相模  1人  1人 ▼0人  2人 ▼0人 県央
大和  0人 ▼0人  0人 ▼0人  0人 県央
小計  14人 ▼7人 ▼8人 ▼9人 ▼7人  
  • 横浜立地の高校は、一つの通学圏?(湘南地区も一部重なる)
  • 大船・戸塚・上大岡、横浜のターミナル駅からの所用時間は、南中・柏陽・湘南・翠嵐はいずれも平均30分程度。(通学圏は重なり合っている?)

 

中高一貫校の影響 2015-17(相模原中+平塚中) および 2018-21(南中)
2021-22翠嵐東大50人の影響
  • 2012以降二つの影響はデータ上確認できない
  • 2012以降、東大+0.5京大などで云々する意味は無い。
  • 2012前後の変化としては、横須賀・緑ヶ丘・平塚江南・小田原などの数値が減少したことには意味がある?(誤差の範囲?)
  • 指標:東大+0.5京大で進学重点校以上は2012以降に増加傾向がはっきり確認できるが、エントリ校は増えていない。
  • 進学重点校は難関国公立大学、エントリ校は他の難関大学と棲み分けがなされるようになった?

 

他公立高校(上記の公立進学校以外の高校の合計)

高校名 2009-11 2012-14 2015-17 2018-20 2021-22 備考
他公立高校計  1人 1人 1人 0人 0人  
中高一貫校の影響 2015-17(相模原中+平塚中) および 2018-21(南中)
2021-22翠嵐東大50人の影響
  • 二つの影響はデータ上確認できない
  • 東大+0.5京大などで云々する意味は無い。
  • ほぼ、外れ値に当たる合格の有無を示すだけのデータ。